薬王堂気まぐれ通信使№808  2020-1-26
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

今日はヒコビア会が共催する植物観察会に参加してきました。
場所は呉市豊浜町大浜にある標高336メートルの無名山!
朝、8時半に家を出てゆっくりと蒲刈島を目指します。


仁方を過ぎ安芸灘大橋を通過、500円の通行料金を支払い下蒲刈島に入ります。(㊟島内で千円以上の買い物《ミカン・野菜・なんでも》をすると復路の料金が免除されますので領収書提示!)


蒲刈瀬戸の小島

蒲刈瀬戸に架かる蒲刈大橋も通過して上蒲刈島~豊島~大崎下島と進みました。
大崎下島にある大浜地区ですが所は豊島となっています。
この地域は江戸時代からミカンの産地として有名です。
しかしミカン農家を継ぐ若者がいないことから最近では成りっ放しにされたミカンレモンが目立ちます。
少ない通行者を当てにしてか?ミカンが売られていました
民家を横切り336mの無名の山に向かいます。


対岸が豊島、手前の集落が大浜地区


少し急ぎ過ぎたか後進の方たちとはぐれ斎島(いつきじま)の見える場所まで登ってきました。
路を外れたと気が付いたので引き返します。
途中、先達の示した路上の矢印は分かりにくいものでした。
友人がほうほうのていで山から下りてきました。
ここで昼食にします。

気が付いた植物を記録してみましょう!

ヤブチョロギ
オオイタビ
ジュズダマ
フラサバソウ
マルバアメリカアサガオ
シロバナセンダングサ
人臭い民家の間に生育していました。
人家が切れるころ、ウメの花が咲いていました。


正面右の山頂336mを目指します。


カクレミノ
セキショウ
フユイチゴ
ヒメユズリハ
タイミンタチバナ
ヒサカキ
コジイ
ネズ
モッコク
イタビカズラ
アリドオシ


アリドオシの実 (ジュズネノキは棘が短い)


ヤマツツジ
ギシギシ
ツルグミ
サカキ
ウリハダカエデ ()
キリ
テイカカズラ ()
サルトリイバラ
ハスノハカズラ (種子)
コクラン
ボタンヅル
センニンソウ
ムベ
ネズミモチ
アケビ
ヤブツバキ
サネカズラ
スイカズラ
ノシラン (種子)
などなど・・


参加者の方々と・・


シダ植物では
ヤブソテツ
イノモトソウ
ホラシノブ
カニクサ
コシダ
サイゴクベニシダ
ウラジロ
トラノオシダ
シシガシラ
イシカグマ
イワガネゼンマイ
シロヤマシダ
・・・(シダ類は?)
途中、アラゲキクラゲ野生のエノキタケを採取します。(銀耳八宝菜榎茸汁)
大浜地区の海岸に下りてみました。


大崎下島 大浜地区 正面に神社


今は防波堤のある浜ですが以前は潮風がまともに吹き寄せる場所だったのでしょう!
砂浜中央にある神社にはホルトノキと大きなウバメガシの樹がありました。
この地域のかつての植相を示す代表的な樹木です。
大崎下島を後にして上蒲刈島~下蒲刈島へと向かいます。


蒲刈瀬戸 下蒲刈島より 正面遠く四国連山


海岸の岩の上に数年前にはよく見かけていたシマカンギクがひっそりと咲いていました。
イヨアブラギクとの説もありますが茎や葉裏に毛が少ないのでシマカンギクと思われます。
もう一つ、マルバマンネングサらしい個体がありました。
学名で Sedum makinoi Maxim.と表示されています。
ベンケイソウ科の植物で、Sedumとはマンネングサ属の相称、makinoiとは牧野富太郎氏が見つけたということ、Maximとは当時の植物学者であるマキシモビッチ博士が確認したという意味でしょう。
ノビル
オオオナモミ
センダングサ
ツワブキ
セトノジギク
カラスウリ
キカラスウリ
が見られます。


スイセンの花咲く海辺


スイセンがきれいに咲いていました。

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